どのメーカーのビールでも、ビールの王冠のギザギザの数は21個と決まっています。なぜでしょうか?
19世紀末、ビールの王冠を発明したのは、英国のウィリアム・ペインターという人物です。彼は、ビールの炭酸ガスが抜けない栓を作れないかと研究を重ね、その結果、王冠に21のギザギザをつけるという方法を考案しました。
考え方の基本は、物を固定するには、2点、4点よりも3点で支えるほうが安定するという力学の常識があります。だが、ビールの栓を3か所だけで固定すると、炭酸が抜けてしまいます。そこで、栓がピッタリできるよう、3の倍数である21個のギザギザをつくったところ、うまくいったのです。
その後、各ビールメーカーでは試行錯誤を重ね、ギザギザの数を増減させたこともありましたが、ついに21個タイプを上回るものは作れませんでした。
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