一升瓶いっぱいの日本酒を一気飲みすれば、よほどの酒豪でもない限り、急性アルコール中毒になってブッ倒れるにちがいありません。
では、同じ一升瓶でも、しょう油の場合はどうでしょうか。
戦時中は、しょう油を一升飲んでわざと病気になり、兵役逃れをしたという人もいたといいますが、ホントのところはどうなのでしょうか。科学的に考えられる答えを紹介しましょう。
まずは「顔が青ざめる」。
しょう油の主成分のひとつであるアミノ酸から、炭酸ガスが抜けたアミンという物質が一度に大量に摂取されるため、心臓に大きな負担がかかり、結果として顔が青ざめます。
次は「風邪に似た症状になる」。
しょう油は、人間の体液にくらべると食塩が大量に含まれており、浸透圧も大きく違います。この浸透圧の違う液体を大量に摂取することで、体液の分布に狂いが生じ、風邪に似た症状になります。最悪の場合は、結核になることもあるといいます。
というわけで、しょう油は、刺し身にちょっとつけて食べるのがやっぱりよろしいようですね。
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