水とお湯、消火に適しているのはどっち?

火事だ!――こんなとき、水をかけるのと、お湯をかけるのでは、どちらが早く火が消えるでしょうか?
火は、いうまでもなく熱いです。水をかければ火種の温度が下がり、早く消えそうですが、正解はお湯です。
そもそも、水、あるいは湯をかけると、なぜ火が消えるのでしょうか。
それは、水や湯が燃えているモノにふれると、水蒸気が発生し、それが火元をおおうからです。すると、火元に酸素が供給されなくなり、燃焼がとまるのです。
水とお湯では、お湯をかけるほうが、短時間で水蒸気が発生します。
この点で、すでにお湯は水よりすぐれていますが、お湯にはさらなるメリットもあります。水よりねばる性質が高いので、よりスムーズに火元を水蒸気でおおってくれるのです。
というわけで、水より湯のほうが消火に適していますが、実際の火事現場では、わざわざ湯をわかすなんてことはやってられませんよね。

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