ガラス細工とよばれるサラブレッドに、故障はつきもの。たとえば、骨折をすると、自分の重い馬体を支えきれず、やがて負担のかかるほうの脚に病気を併発するそうです。そのため骨折した馬は、安楽死させられるのが普通です。
無事、競技人生を終えても、繁殖にまわされるのは、成績がよかったり、血統のいい馬で、約4分の1。安楽死する馬も含めて、そうとう数の馬が食肉にまわされるといわれています。
しかし、どれぐらいの数の馬が食肉用にまわされるかは、公式発表されていないので、よくわかっていません。
それでも毎年、中央競馬の登録を末梢されるのが、4000頭。そのうち、4分の1の1000頭が、種馬か、その子を宿す産駒になります。そして、900頭前後が地方競馬にまわって競走馬として走りつづけます。
さらに、研究用や農耕馬として、引き取られていく馬もいるようです。
中央競馬場の統計では、これらの残り、千数百頭が、乗馬用として、全国の乗馬クラブに預けられたことになっています。
ところが、現在、日本の乗馬用の馬は、5000頭ほどで、その数は増えていません。ちょっと考えても、毎年、数千頭の馬を、乗馬用にまわしているとは思えないのです。
この乗馬用とされている千数百頭の中に、食肉用となる、かなりの馬数が、含まれているのではないかといわれています。
骨折した競走馬はどういう運命をたどるのか
(Visited 2,273 times, 1 visits today)
Comments are closed