ホウレンソウの葉の形が昔と変わったのは?

ホウレンソウの葉は、昔は切れ込みがたくさんあってギザギザした形でした。ところが、いまのホウレンソウの葉っぱは、1枚の葉に2つか3つの浅い切れ込みがあるだけです。
これは、消費者が気づかないうちに、品種改良が進んだためです。
日本のホウレンソウは、江戸時代初期に中国から伝わり、和種として定着しました。それが、少し前まで食べられていた品種です。
しかし、1970年代頃から、少しずつ和種と西洋種の掛け合わせが行われてきました。いま食べているホウレンソウは、和種と西洋種の雑種第一世代で、その葉っぽの形も、ギザギザした和種と、ギザギザのない西洋種の中間なのです。
ちなみに、品種改良を行った理由は、西洋種が、ホウレンソウの大敵である「べと病」に強い遺伝子を持っていたこと。また、収穫期が和種とちがっていたことです。収穫期が秋から早春の和種と、春から夏の西洋種をかけあわせたことで、いまでは一年中ホウレンソウが食べられるようになっています。

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