銭湯の入り口は、男湯と女湯が別々になっています。左右どちらを男湯、女湯にするかについては、まず地形的にのぞかれにくい側を女湯にする、というのが大原則になります。
2番目の原則は、下水との関係。下水の流れの上流側に位置するほうを「上手」、下流側を「下手」といいますが、女湯は「下手」のほうになることが多いのです。なぜなら、女性は化粧もすれば髪も長く、洗ったときに出る化粧の油分や髪の毛で、下水がつまってしまうおそれがあるからです。
この2つの条件を勘案して、男女の入り口を決めますが、最近は、銭湯のまわりに建物がないことのほうがめずらしいため、最初の原則は無視。男湯も女湯も、窓に目隠し用の波板を取りつけているところが多いです。
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