ウイスキー通が愛飲するシングルモルト。しかし、「シングルモルトって何?」という人も多いでしょう。
そもそも、ウイスキーには、モルトウイスキーとグレンウイスキーの2種類があります。
モルトウイスキーの原料は大麦で、大麦を水に漬けて発芽させたのが、麦芽(モルト)です。これをビート(草炭)でいぶしながら乾燥させ、熱湯を加えると糖分に変わります。この液に酵母を加えて発酵させ、蒸留してから樽に詰めて、じっくり熟成させると、暁珀色の酒に変わっていきます。
一方のグレンウイスキーは、麦芽も使いますが、とうもろこしや小麦粉が主原料。ビートでいぶすなどの手間はかけないので、モルトウイスキーに比べると、味の深さは劣るとされています。
一般に市販されているウイスキーは、この両方のウイスキーをブレンドしたもので、ふつう30〜40種類が混ぜ合わせてあります。それに対して、グレンを一切混ぜず、モルトだけを樽詰めにしたもののうち、単一の蒸留所、あるいは一つの樽だけで熟成したものを特別に「シングルモルト」と呼んでいます。
個性が強い酒だけに、初心者には飲みにくいかもしれませんが、通にとっては自分好みのシングルモルトを見つけるのが大きな楽しみになっています。
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