からだをなにかに強くぶつけたとき、血はでなくても、皮膚が青黒くなることがあります。皮膚近くの血管が破れ、皮膚の下で出血した状態です。
ところが、この内出血、多くの場合は、なんの処置をしなくても、そのうちきれいに消えてしまいます。いったい、出血した血液はどこへ消えてしまうのでしょうか。
専門医によると、くわしいことは、まだわかっていないといいます。が、血液の組織がだんだん細かく壊れていき、やがて細胞の中へ消えてしまうのではないかと考えられています。
もともと、内出血した部分が青黒くみえるのは、赤血球の色。手の甲や腕に、血管が青く浮きでているのと同じだといいます。
しかし、血管の血液とちがって、内出血の血液は流れていかないので、その場でだんだん壊れていきます。一週間もたつと、内出血の部分が黄色っぽくなるのは、赤血球が壊れてできた色素なのです。
そして、赤血球がさらに壊れ、小さくなると、細胞に吸収されると考えられているのです。
人間には、このように放っておいても治る力があるから、「痛いの、痛いの、飛んでいけ-」というおまじないでも、効いた気になれるのでしょう。
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