ビルの入り口で「定礎」というプレートを目にすることがあります。
「定礎」のもともとの意味は、建築工事で土台となる石(礎石)をすえること。その儀式を定礎式といいます。
それがアレンジされて、今では工事後、プレートを取りつけることになったのです。いずれにしても、建物の安泰を祈って行われることに変わりはありません。
あのプレートの裏には、ステンレス製などの「定礎箱」が埋めこまれ、その中には氏神のお札、定礎銘板(定礎銘文や建物の住所、発注者、施工者名などを記した銅板)、建設平面図、定礎式当日の新聞、そして建築主企業の社史などが収められています。
その建物のルーツを示す品々がはいっているわけです。
(Visited 3,249 times, 2 visits today)
Comments are closed