タイヤの溝は、スリップ防止のためにあります。ところが、最高時速300キロ以上で疾走するF1のレーシングカーのタイヤには溝がありません。
じつは、乾いた路面を走るぶんには、溝のないほうが接地面積が大きくなるためブレーキが利きやすいのです。
溝が必要なのは、雨天のときです。タイヤと路面の間の水が溝から排出され、スリップを防ぐのです。
だから、レーシングカーは、雨になれば溝のある雨天用タイヤに履き替えます。しかし、一般車は、雨が降ってきたからといって、ピットに入ってタイヤを履き替えるわけにはいきません。そこで、晴れでも雨でも使える溝のあるタイヤをつけているというわけなのです。
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