マラソン選手が走るとき、もっとも補給しなければならない栄養素はグリコーゲンと脂肪です。グリコーゲンは多糖類の一種で、ブドウ糖などに簡単に分解され、体を動かすときのエネルギー源になります。脂肪も長距離を走るマラソン選手にとっては重要なエネルギー源です。
これらを補給するために、5キロごとに設けてある給水所で、選手たちはスペシャルドリンクを飲みます。中身はといえば、たとえばこんなものです。
ある選手は2種類のスペシャルドリンクを用意します。1つはエネルギー源のグルコース(糖質)が溶け込んだお茶。もう一つは汗として出てしまうナトリウムイオン(塩分)が溶け込んだスポーツ飲料。スポーツ飲料の中には、ほかにも脂肪を分解してエネルギーに変換しやすくするアミノ酸系物質も入っています。
一度に2000キロカロリーも消費されるマラソンでは、スペシャルドリンクの中身によっても勝敗が左右されるといっていいでしょう。
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