どこをポキッと折っても、金太郎の顔が出てくる金太郎飴。この飴が作られるようになったのは、江戸時代中期のこと。桃太郎や浦島太郎ではなく、金太郎の顔が選ばれたのは当時の江戸では、金太郎が子供から大人までに愛される人気キャラクターだったからといいます。
もともと、金太郎飴のルーツは、大阪で人気のあった「おたやん」という棒飴。飴の断面におたふくや福助の絵が入っていました。これが、江戸で売り出されることになったとき、当時、江戸で一番の人気キャラだった金太郎が選ばれ、「金太郎飴」に変身したのです。
なお、金太郎は実在の人物をモデルにしています。幼名を金太郎、後の名を坂田金時といった平安時代の武士で、源頼光に使えた四天王の一人とされています。
この金太郎が、江戸時代になって、浄瑠璃や芝居の主人公として扱われて人気を集め、今でいえば、ドラえもんやサザエさんのような人気キャラとなり、飴にも使われたというわけです。
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