いまは誰もがあたりまえのように左手の薬指にしている結婚指輪。ほかの指でもよさそうなのに、なぜ、この指にはめるのでしょうか?
いまは右利きの人にとって邪魔にならないから、とか、あまり使わない指だから指輪に傷がつきにくいといった実質的な理由もあるようです。しかし、指輪が左手の薬指にはめられるようになった当時は、人々は左手の薬指にとくべつな思い入れがありました。
古代ギリシアでは、左手の薬指には、心臓にいちばん近い大事な血管がとおっていると考えられていました。ほかの指と違って、神聖なものとされていたのです。
結婚もまた神聖なもの。そこから、結婚と左手の薬指がむすびついて、指輪は左手薬指にはめられるようになったのです。
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