そのむかし、富士山が大噴火すると予言して、大ハズレ。大ヒンシュクをかった自称学者がいました。しかし東日本大震災以降、富士山周辺の次の3つの異変でますます現実味を帯びてきたようです。
①異常に急速な山頂の雪解け
②富士河口湖町で幻の湖の出現
③小笠原諸島、西之島の噴火
もちろん、将来の予測はむずかしいのですが、富士山が大噴火した場合、東京にどんな影響があるかを推測できる過去の記録は残っています。
その記録は、1707年、宝永の大噴火のときのもの。当時、江戸にいた新井白石が、『折たく柴の記』に書き残しています。
それによると、前夜に地震があり、大噴火の当日の正午ごろには雷鳴がとどろきました。そして、灰が雪のように降り積もったといいます。さらに、西南の方向に黒い雲がたちはだかり、しきりに稲妻があり、夜遅くまで、地鳴りや地震がやまなかったようです。
それ以後も、富士山が噴火するときには、空が真っ黒になり、雷鳴のようなとどろきが聞こえました。するとすぐに黒い灰が降り、人々が咳で苦しむ状態が、2週間以上もつづいたといいます。
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