1588年、リスボンを出航したスペインの無敵艦隊は、一路イギリスへとむかいました。イギリス侵入をもくろむフィリップ2世が派遣したのです。
その編成たるや、威風堂々、巨船130余隻、水兵8000、陸兵2万余、砲2000門。たいするイギリス艦隊は、わずか80隻。これでは誰がみてもイギリスに勝ち目はありません。
ところが、イギリス軍は兵力の差をのりこえて、ポーツマス沖、カレー沖の海戦で獅子奮迅の健闘をみせました。
しかも、イギリス軍に味方するかのように、折りよく暴風が吹きだし、スペイン軍は壊滅的打撃を受けたのです。
こうなると、「無敵艦隊」の名もあわれ、命からがら本国にたどりついた船は50隻そこそこだったといいます。この敗北によって、スペインは制海権を失ってしまいます。
この敗戦は、スペインの衰退を決定づけた手痛いターニングポイントとなったのです。
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