子持ちコンブの表面には、びっしりと白い卵がついています。あれは、魚のニシンの卵です。
魚の卵には、水面に浮いて漂う「浮性卵」、海底に沈む「沈性卵」、粘って海藻などにつく「粘性卵」の三種類があります。ニシンの卵は、そのうちの粘性卵で、海中でコンブやホンダワラにくっついて、孵化するまでの時間をすごします。いわばコンブは、ニシンの育ての親なのです。
しかし最近は、ニシンは日本近海でほとんど獲れなくなり、子持ちコンブも大半が輸入物になっています。
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