制作費捻出のため一大バクチをうった監督の執念

一本の映画を製作するのには、何億ものお金がかかるものです。それだけに、製作側にとっては危険なビジネスであり、実際に映画製作の失敗から倒産してしまった企業もあるほどです。
だが、そんな危険をおかしてでも、みずからの手で映画をつくりたいと考えるのが映画人の常。
有名な映画監督の蔵原惟繕(くらはらこれよし)監督もそんなひとり。みずから企画した『象の殺される日』を映画化したいと躍起になっていました。そして、ようやくその熱意がかない、松竹によって映画化が決定。さっそく俳優の出演交渉やスタッフの確保に奔走する蔵原監督。
ところが、松竹はきゅうきょ製作中止を決定。あわてたのは蔵原監督です。すでに、スタッフや俳優の拘束料などを自腹を切って払っており、借金は膨大なものになっていました。
このままでは撮影もしないまま破産してしまいます。
そこで蔵原監督は一発逆転をねらって大バクチをうちました。なんと、あり金全部を競馬につぎこむという暴挙に出たのです。
しかし、運命の神様は、ここで彼を見放すようなことはしませんでした。なんと、彼の買ったその馬券はみごと万馬券となり、蔵原監督は借金の返済に成功!
この奇跡の逆転劇は、蔵原監督の映画への情熱を神様が認めてくれたということなのでしょうか。

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