町中でピタリと距離を目測する術

初めての場所に行くときに、こんなふうに道を教えられることがあります。「商店街に入って50メートルくらい行くと、右側にコンビニがあるから、その角を曲がって3軒目です。すぐわかりますよ」
ところが実際に行ってみると、これがなかなかわからないものです。だいたいコンビニなんてそこらじゅうにあるし、50メートルと言われたって、メジャーで測るわけにはいきません。
そんなとき、電柱があればラッキーです。電柱は基本的に30メートル間隔で立てられています。これを目安にするとだいたいの距離をつかむことができます。
ところが、最近は、景観に配慮して電線を地下に埋設することも多くなりました。そういう場所では、電柱を頼りにできません。そんなときは、腕時計を見ながら歩きましょう。
不動産広告では物件の場所を「駅から徒歩0分」と表すことがありますが、これは誰かが歩いて時間を計ったわけではありません。徒歩1分=80メートルと決められているのです。人間がやや早足で歩くと、だいたいこのくらいの速度になります。だから、50メートルと言われたら、「歩いて1分弱」と見当をつけることができるのです。
この方法なら長い距離もラクに測れます。交差点から500メートルと言われて、いちいち電柱を数えて歩くのも面倒ですし。
初めての場所では、距離に加えて方角もわかりにくいものですが、晴れていれば、太陽と腕時計で方角を知ることができます。腕時計の短針をまっすぐ太陽に向けると、短針と12時とのまん中が真南になります。午後4時なら、2時の方向が南というわけです。
では、夜はどうでしょう。住宅街なら、あたりのマンションを見ます。基本的に部屋のベランダは南側に、玄関や通路は北側にあることが多いのです。1棟だけでは頼りないので、何棟かのマンションを見れば、だいたいの方向を知ることはできます。100%確実とは言えませんが、まったく違う方向に向かってしまうことはないでしょう。

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