空手でよくあるカワラ割りのパフォーマンス。割られる前のカワラを見ると、じつは裏側に切り込み線のようなものが入っているのをご存じでしょうか。
しかし、「なんだ、やっぱりヤラセ?」というのは早計です。これは、「のしガワラ」といわれるもので、屋根でふつうに使われているれっきとしたカワラ。ただ、屋根のてっぺんの見えない部分で重ねて使うので、一般の人にはなじみが薄いみたいです。
のしガワラは、もともと割って使うカワラのため、ハンマーで叩けばきれいに割れるように切り込み線が入っています。
たしかに屋根の表面で波打っているカワラに比べると割れやすいのですが、だからといってふつうの人が簡単に割れるシロモノではありません。
のしガワラを1枚割るためには、ワリバシを割る力の約16倍、杉板を割る力の約2倍の力が必要といいます。素人は空手家の真似をしないほうが賢明ですね。
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