女性週刊誌の新聞広告には、タレント名の下に、かならずといっていいほどカッコ入りで年齢が記されています。記事ならともかく、広告にまで年齢を入れるのは、考えてみれば不思議ですが、これはどうやら、日本人の物の見方に関係があるようです。
たとえば、「年甲斐もなく」とか「若い身空で」というように、日本には人の行動を「年齢」ではかる習慣があります。20代で恋愛にのめりこんでも周囲は何も言いませんが、70代になると「年寄りの冷や水」と非難されたりもします。
じつは女性週刊誌は一時期、年齢を掲載するのをやめたことがありました。しかし、読者からの苦情が殺到、年齢記入が復活したという経緯があります。読者にとってはタレントの年齢は、記事に感情移入するための重要な要素になっているようです。
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