童謡で「鬼〜のパンツはいいパンツ〜」と歌われている「いいパンツ」とは、黄色に黒のシマシマが入った「トラ柄」のパンツのこと。鬼のパンツというと、なぜか昔からトラ柄が定番ですが、これはどうしてでしょうか?
じつは、トラのパンツの誕生は、日本に古くから伝わる「鬼門」という方角とおおいに関係があります。
鬼門とは、いまの北東のこと。中国の伝説では、鬼(亡霊)が出入りする方角として嫌われていました。その風習が奈良時代の日本にも伝わり、鬼門の方角には玄関や井戸をつくるとよくないとか、万事に忌み嫌われる方角となりました。
また、日本では、北東の方角を十二支であらわした方位で「うしとら=丑寅」と呼びました。
鬼のイメージはそこから生まれました。つまり、鬼の頭にはえている角は、「丑=牛」の角をイメージしたもの。そしてパンツの柄には、「寅=虎」のイメージが借用されたというわけです。
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