日本で昔から使われてきた和ろうそくは、リュウキュウハゼという木の実からとった「木ろう」を原料としています。紙こよりでつくった芯に、木ろうに油を混ぜて練ったものを塗り、干して乾いたらまた塗るという作業を繰り返して一定の太さに仕上げていきます。
むろん現代では、石油からつくられるパラフィン(石ろう)を原料にしたものがほとんどで、こちらは「洋ろうそく」と呼ばれています。
その製法が日本に伝えられたのは、明治時代。芯を入れた型にパラフィンを流し込み、冷やしてから抜き取るという製法で大量生産が可能になり、手作業の和ろうそくにくらべて価格はグンと安くなって、あっという間に普及しました。
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