国の中央官庁は、東京都千代田区の霞が関一帯に集中しています。千代田区は他の22区にぐるりと囲まれており、東京のちょうど真ん中にあります。
皇居に近い桜田門から、港区の虎ノ門にかけて走る桜田通りには、総務省、国土交通省、外務省、文部科学省というように、道の両側に庁舎がズラリと並びます。
もともとこの周辺は、江戸時代から政治の中心地でした。近くの江戸城(いまの皇居)を中心に、上杉や浅田といった有力大名の屋敷が立ち並んでいました。
明治になると、新政府はこの一帯に外務省や海軍省を新設。次々と主要機関を置きはじめました。そうして、ほとんどの中央官庁が、第二次大戦前にそろうことになり現在に至るのです。
災害の多い昨今、危機管理上の観点からも一時期盛り上がった首都機能移転論を再び真剣に考える時期かもしれませんね。
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