イタリアンといえば、やはりパスタ。パスタの基本は、食べるときにアルデンテになるように茄でることです。スピードとタイミングが命のパスタは、ソースのでき上がりと同時にパスタも茄で上がるように調理すること。あとは、茄で汁の塩加減と湯切り加減がポイントになります。
このようにシンプルであるがゆえに、逆に誤魔化しが利かないのがパスタ。なかでも「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチー二」は、具がないことからイタリアでは「絶望のスパゲティ」と言われるほどシンプルなパスタです。トマトソースもクリームソースも絡んでいません。オリーブオイルにニンニクと唐辛子の香りと風味、そして塩とパスタの素材の味だけで勝負します。そのため微妙な塩加減で味が薄くなったり濃くなったり、唐辛子が辛すぎたりパンチがなかったり、麺がパサついたりベタベタになったりします。
シンプルだが、しかしとても難しいメニューの代表「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチー二」。これを一口食べてみれば、イタメシ屋の実力がよく分かるはずです。
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