収入印紙とは、本来、契約書や領収書など、取り引き内容を文書にしたものに貼るものです。これを貼らないと、法的には無効となることが多いのです。
つまり、収入印紙とは、国が民間の取り引きに、いわばお墨付きを与えることで、ちゃっかり税金をいただこうというシステムなのですが、では、なぜパスポートの申請や裁判費用の支払いなど、民間の取り引きとは無関係の書類にまで、収入印紙を貼らなければならないのでしょうか?
じつは、こうした場合に貼る収入印紙は、税金ではなく、手数料の意味しかありません。パスポートの申請で、いちいち現金で手数料を取っていては何かと管理が面倒になります。つまり、現金でさえなければ、切手でもよかったのですが、切手ではまぎらわしいというわけで、収入印紙が選ばれたのです。
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