ジャンボジェット機は、大きいもので全長が70メートルほどもあります。こんな巨大な機体を洗うのはひと苦労。まさか手作業ではないだろうと思っていれば、そのまさか。30人くらいの作業員が、モップを使ってひたすらゴシゴシ機体を洗っているのです。
このやり方だと、いっせいに取りかかっても4時間はかかります。それを2か月に1回洗うとなるとかなり大変な作業ですが、小さな汚れが機体の腐食を招くこともあるし、イメージ向上のためにも、こまめな洗浄が欠かせないといいます。
ほとんどの空港ではこうした手作業ですが、じつは成田空港には、ジャンボジェット機を洗う巨大な「航空機自動洗浄装置」があります。作業の迅速化と省力化を目指して、日本航空が1990年に導入したもので、ガソリンスタンドのクルマの洗浄機のように、洗浄液をふきつけながら、35個の回転ブラシが機体に合わせて動きます。所要時間は、5人で90分という早業です。
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