献血の呼びかけ人数は、どうやって決まる?

献血施設の前の看板には、大きく「O型は30人分不足」などと書いてあることがあります。
それぞれの血液型について、足りない人数が具体的に示されているのですが、あの数字は、どうやって出しているのでしょうか?
算出方法は少々複雑です。そもそも、輸血用血液というのは、血液型のほかに、全血、赤血球、白血球、血漿(けっしょう)、血小板といった製剤別にも分類されて使われます。
呼びかけ人数を出すときは、まず、こうした製剤別に、予約の受注や当日の受注、需要予測をたてて、必要量をそれぞれ算出します。
さらに製剤ごとに有効期限が違うことも加味されます。たとえば血小板製剤は、採血後3日しかもたないため、在庫として確保しておくことができません。一方、赤血球や血漿などは、有効期間が長いため、在庫量が調節しやすいのです。
こうしたすべての要素を総合してはじきだされたのが、あの呼びかけ人数なのです。不測な事態や急な注文が入り、献血中にも急遽、人数が追加されることもあるようです。

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