歌番組の演出で、いまや古典的ともいえるのが、ドライアイスの煙を床にはわせるというものです。演歌からポップスまで、じっくり聴かせる歌の場合は、よくこの手法が使われます。
ちょっと前には、結婚式の披露宴にも使われたドライアイスの煙ですが、よくよく考えてみれば、ドライアイスは二酸化炭素の塊。その煙を多量に吸えば、二酸化炭素中毒(酸欠)になるのでは?と心配になる人もいるのではないでしょうか。
たしかに、ドライアイスの煙がもうもうとしている部屋のなかに長時間いれば、人間は酸欠になって、へ夕をすると死にかねません。しかし、歌を一曲歌うあいだくらいなら大丈夫。それに、ドライアイスの煙は空気より重いために、歌手の顔まで上昇してくることはまずありません。
試しにアイスクリームのテイクアウトについてくるドライアイスを洗面器の水のなかに放り込んでゴボゴボとさせてみても大したことはありません。
ちなみに、歌番組でドライアイスを使う場合は、1回につき1トン。値段は20万円前後だといいます。
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