スポーツには細かいとりきめがあるものです。プロゴルフの場合もそうで、たとえばホールアウトしていても、ゲームは完全には終わりません。ちゃんとスコアを提出し、そのスコアにまちがいがないことを確認して、はじめて終了というとりきめです。ところが、それをミスしたために、せっかくの優勝をとり消されてしまった選手がいました。
1957年、全米女子選手権でのこと。ジャキプン夫人は最少スコアでホールアウト。念願の優勝をはたしたのでした。
ところが、このときどうしたわけかスコアの計算をまちがってしまい、せっかくの優勝もとり消し。優勝賞金1500ドルもどこかに吹き飛び、まったくのヌカ喜びに終わってしまったのです。
しかし、運命はどう転ぶかわかりません。
この残念な結果がマスコミに報道されると、ジャキプン夫人に同情が集まり、彼女のための募金まで集められることになりました。
そして集まった総額が、なんと5000万ドル!優勝賞金など問題にならないほどの大金を手に入れてしまったのです。
「禍福は糾(あざな)える縄の如し」ということわざどおりのエピソードではありませんか。
※禍福は糾える縄の如しとは、幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだということのたとえ。
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