集計ミス発覚で金メダルが一転……

「やった金メダルだ!」
この瞬間、勝負のあいだずっと強いられていた緊張感から、最高の形で解放される。五輪のゴールドメダリストという、栄誉を手にして。
1976年のモントリオール五輪・女子スモールボアライフルで、アメリカのマードック選手が第1位と成續発表されました。
ところが、標的を調べなおしてみると、2位のはずだったバスハム選手の得点に集計ミスが発覚。1点プラスされ、マードック選手と同点の1位となったのでした。
しかも、最後の膝射という種目でバスハムのほうが点がよかったため、ルールによりバスハムの逆転優勝が確定したのです。
「金」のつもりが「銀」になったマードックは、意気消沈。逆に、バスハムは喜びを爆発……いや、同じアメリカの選手だけに、
「得点が同じなら、ふたりとも金メダルのはずだ」
と怒りを爆発させました。どちらにとってもあと味の悪い、罪つくりの集計ミスだったのです。

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