口は災いの元、栄光の引き抜きもこれでオジャン

条件のよい会社からのヘッドハンティング……なんて話があれば、誰でもうれしいものですが、浮かれすぎると、とんだどんでん返しが待っていることもあります。
某メーカーに勤務するN子は、いまをときめく外資系経営コンサルタントの事務所から、引き抜きの声がかかって有頂天。
もちろん、給料もアップするし、有給休暇などの条件もバツグンです。
浮かれたあまり、N子は、上司に退職願いをだす前に、ついまわりに自慢してしまいました。
「やっぱりこれからは、インターナショナルな仕事を手がけなきゃねI」
「うちの会社の社風って、サイテーよね」
これがとんだ逆転劇のもと。
どたん場になってN子のもとに届いたのは、「採用をみあわせる」という通知。
どうやら、いまの会社の上層部に、ヘッドハンティング先の会社からN子の人柄を問いあわせてきたとき、N子の自慢話をこころよく思っていなかった人が、悪口をふきこんだのが原因のようです。
転職しそびれたN子は、さんざん自慢したあとだけに、同僚たちの冷たい視線にたえながら、悶々とした日々をおくっているとのことです。

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