性格テストには、数学のような正解はなく、たんに被験者の性格を判断するための材料のひとつにすぎません。しかし、それでも、「いい点」を取って「いい性格」と思われたいと思うのが人情でしょう。
代表的な性格テストに「クレペリン検査」といわれるものがあります。これは、ひとケタの簡単な足し算を大量にやらせるというもの。偏差値世代としては、知能検査と勘違いして、ひとつでも多く足し算をこなそうとがんばってしまうことが多いのですが、これでは出題者の術中にハマってしまいます。
クレペリン検査の真の目的は、時間内に何問正解したかという数を競わせるのではなく、単調な作業をやらせることで、どれくらい飽きっぽいか、能率が落ちるかを見ることにあります。
つまり、テスト開始直後はいくら足し算の成績が良くとも、次第にケアレスミスが増えたり、足し算をこなす量が減ってくると、「この人は飽きっぽい」「集中力が続かない」などと判断されてしまうのです。
クレペリン検査で「いい点」を取ろうと思ったら、こなす足し算の量を一定にして、ケアレスミスを極力減らすことです。
(Visited 37 times, 1 visits today)
Comments are closed