ふだんはおとなしい犬も、ときには人間に対して敵対行動をとり、ガブリと噛みついてくることがあります。噛まれた人の多くは、「何もしていないのに、いきなり噛みついてきた」と思うかもしれませんが、犬の攻撃には犬なりの理由があるのです。
まず、危険なのは、食事中の犬。食事中は無防備な状態になるし、野生状態ではエサを他の動物に奪われかねないので、犬は本能的に警戒心を強めているのです。そんなときに後ろから近づき、いきなり頭を撫でたりすると、牙をむかれることになります。
発情期や子連れの犬も、ふだんより警戒心が強くなっています。また、鎖につながれっ放しの犬は、イライラしてストレスをためこんでいます。そういう犬に、うかうかと近づくと、ガブリとやられることになります。
また、尾っぽを振っているからといって、機嫌がよさそうだと、いきなり近づくのも危険です。振ってる位置に注意しましょう。
尾を腰より下の位置で振っていれば、喜びや親愛の表現なのですが、腰より高い位置で尾を振るのは警戒のシグナルなのです。
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