戦前の大阪落語全盛時代に活躍した桂春団治は、若いころ、かつお節問屋の娘婿になりかけたことがあります。 丁稚奉公を転々としていた春団治は、どこで働いても長つづきしませんでしたが、十数軒目につとめたかつお節問屋でだけは、たい […]
何不自由ない医者の妻から大転身の失敗とは
医者といえば、収入も社会的地位もトップクラスの職業と誰もが思うでしょう。医者と結婚するというと、たとえ婚家に財産などなくても、玉の輿のようにいわれます。 内科医と見合い結婚したA子も最初はホクホク顔でした。医者といっても […]
あのヒトラーに逆運を招いた意外な強敵とは
1941年6月、ヒトラー率いるドイツ軍は300万余りの兵士と、3400両の戦車をしたがえてソ連への侵攻を開始しました。 当初、ソ連の国力を過小評価していたヒトラーは、この戦いを4か月、つまり冬がくる前に終結するつもりでい […]
処刑されたフランス国王と革命指導者の因縁とは
運命とはほんとうに皮肉なものです。 ある日、フランス国王ルイ16世と王妃マリー・アントワネットは、パリのルイ大王学院を訪問しました。学院では、学生から選ばれた代表が、ラテン語で詩を朗読し、ルイ16世の戴冠のお祝いと歓迎の […]
愛犬家のみなさん、犬っかわいがりも程々に
犬は人間の恩を知るといいますが、こんな恩知らずな犬もいました。 大阪府高槻市でのことです。Sさんは優しい人柄です。雨のなかで濡れそぼって鳴いている1匹の子犬を見捨てることができませんでした。それがこの事件の発端になろうと […]
口は災いの元、栄光の引き抜きもこれでオジャン
条件のよい会社からのヘッドハンティング……なんて話があれば、誰でもうれしいものですが、浮かれすぎると、とんだどんでん返しが待っていることもあります。 某メーカーに勤務するN子は、いまをときめく外資系経営コンサルタントの事 […]
色仕掛けで教習所の試験官を悩殺、さて結果はいかに……
自動車教習所の若い男性教官は、若い女の子に甘いものです。 これは、よく聞く話で、プロポーションに自信のあるK子は、自動車教習所にかようとき、徹底的なお色気作戦をとることにしました。 実技のときは、もちろんミニスカート。計 […]
時効目前にして捕まった銀行強盗のお粗末とは
世界じゅうのほとんどの国で、犯罪にたいする時効の制度があります。 ある期間をすぎれば罪を問えなくなるというもので、そのためにこれをめぐって犯罪者と捜査当局とのギリギリのドラマが演じられることがあります。 1953年当時、 […]
自分だけ助かろうとして自分の首をしめた欲ボケ助役
1991年、岐阜県高富町で、法の網をまんまとくぐり抜けていた悪徳助役が、よもやの恐喝罪で逆転逮捕されるという事件が起こりました。 逮捕された中村光前助役は、権勢欲の強いやり手の人物で、以前から助役の座をねらっていました。 […]
愛は剣よりも強し、蝦夷征伐を救った妻の深知恵
妻の機転が、窮地に立たされた夫を救ったという話は『日本書紀』にも記されています。 舒明(じょめい)天皇のときの上毛野形名(かみつけののかたな)の妻の武勇伝がそれです。 蝦夷が反乱を起こした際、上野の豪族・上毛野形名が、そ […]