日本人がおじぎをしはじめたのは、大化の改新(645年)の頃からです。
それまで、日本人は目上の人に対しては、土下座をしていました。邪馬台国について記された「魏志倭人伝」にも、「下戸(庶民)が大人(貴族)と話すときは、うずくまってひざまずき、両手を地について敬意を表す」と記されています。
それが、大化の改新のさい、土下座をやめて、おじぎに変更されました。おじぎは、中国の立礼をまねたもので、頭を下げることで無防備であることを示し、攻撃意志のないことを表現したのです。
ただし、大化の改新以降も、おじぎはなかなか広まりませんでした。そこで、天武天皇が土下座を禁止して、立礼に統一というおふれをだして、ようやくおじぎは日本人の間に広まりはじめました。
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