当時の武士の勤務体制から紹介しましょう。
だいたい武士は少なくて5人、多くて8人程度のグループを組み、支配や組頭の指揮、監督のもとで勤務についていました。隠密などの特別な任務でもないかぎり、ひとりだけで業務をすすめるようなことはありませんでした。
グループ内の武士どうしは、家屋敷もそばにあることが多かったようです。そこで、急病などで欠勤するときは、近所の同僚に頼んで支配や組頭へ知らせることが一般的でした。
うまく同僚と連絡がつかない場合は、自分の家来を城内へと走らせました。城内に勤め、屋敷を構える武士ともなると、それなりの配下を従えていたのです。
万が一にも無断欠勤しようものなら、たいへんなことでした。実際、お家断絶になったケースもあったようです。
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