おいしい牛肉といえば、輸入牛肉より国産、なかでも霜降りのブランド和牛が一番だと思っている人が多いはずです。圧倒的な知名度を誇る松阪牛を筆頭に、神戸牛、近江牛、米沢牛……などなど。
しかしフランスやイタリアでは、赤身の旨みの濃い牛肉が主流です。だから、かの地の牛肉料理は、噛みしめながら赤身の肉汁のおいしさを味わうものがほとんど。つまり、本来のフレンチやイタリアンには、霜降りたっぷりのブランド和牛は不向きなのです。
そこで、真っ当なレストランのなかには、ブランド牛ではなく、赤身肉のうまさを身上とする「日本短角種」を食材にチョイスするシェフも増えてきています。
ブランド牛にこだわらず、料理によって牛肉を使い分ける。そんな店でなら、脂肪の入り方や肉質がまったく異なるそれぞれの肉の風味を、しっかり堪能できるはずです。
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