電電公社が民営化してNTT(日本電信電話会社)となったのは昭和60年4月1日でした。初代社長の座についたのは電電公社の総裁だった真藤恒(しんとうひさし)ですが、そのイスをめぐって、民営化前から激しい争いがくり広げられてい […]
夢のおかげでタイタニック号に乗らずにすんだ男
イギリスの実業家ジョン・オコンナー氏は、1912年のある晩、イヤな夢を見ました。大きな船が沈没して、船から投げ出されたたくさんの船員や乗客たちが、海で溺れている夢です。 次の晩も同じ悪夢にうなされました。しかも、その大き […]
人は見掛けによらぬ、強盗犯を撃退したのは……
もしも、身長180センチの20歳前後の青年に襲われたとしたら、女性はひとたまりもない……とふつうは思うでしょう。 ところがこの女性、エセル・ウェスト夫人は、なんと74歳にして強盗を撃退したというのです。事件は1978年、 […]
10万フランを巡り、貧乏人と金持ちの運命はこう変わった
宝くじで1億円当たったら?庶民にとっては夢のような金額ですが、それをはした金くらいにしか感じない大金持ちもいるでしょう。この感覚の差が、時として命とりにまでなることもあります。 19世紀、フランスはリヨンの億万長者、ヒュ […]
組合への世間の同情がなぜ一夜にして覆ったか
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが買収したホームステッド鋼製レールエ場は、組合が強く、1892年4月4日、カーネギーは、工場支配人のヘンリー・フリックに、組合員は雇用しない旨の通告をおこないました。これは、賃金切り下げへの […]
もはやこれまで!の料理方が命拾いしたいきさつ
江戸時代、将軍の食事は、あらかじめお毒味したのちに将軍のまえにさしだされました。それほど将軍の食事には気をつかっていたわけで、その分料理方の責任も重かったのです。 徳川家8代将軍吉宗が、あるとき、食事をしようとすると、料 […]
あるカメラ会社の命運をかけた副社長の英断とは
1981年のある日、ミノルタの社内にある会議場では、激しい議論が戦わされていました。 この日、開発部門が新商品として販売側にみせたのは、なにやらカメラのボディらしきものからコードがのび、大型のトランクにつながっているとい […]
水難に遭ってもなぜか助かる名前がある
「ヒュー・ウィリアムズ」という名前には、どうやら水除けの神様がついているらしい。なぜなら、この名前の人が、水難事故でことごとく命拾いをしているのです。 まず、1660年12月5日のこと。ドーバー海峡で汽船が沈没する事故が […]
クビにされた男のしかえしに賭けた一念のすごさ
人生には、ときとして小説よりもドラマチックなことが起きるものです。M子さん(32歳)は、最近つくづくその感慨にふけっています。 K部長は入社当時のM子さんの上司。とにかくキレ者で仕事ができます。この部長がM子に仕事のおも […]
100万分の1の確率で生き延びた奇跡の聖歌隊
1950年3月1日、アメリカのネブラスカ州ベアトリスでのできごと。 その日、教会ではいつもどおり、午後7時20分から聖歌隊の合唱練習がおこなわれる予定でした。 しかし、その午後7時25分。突如、この教会で爆発が起こり、建 […]